ウクライナのゼレンスキー大統領は、同国に欧州連合(EU)の「準加盟国」の地位を付与するというドイツの提案について、ウクライナがEU内で発言権を持たなくなるため「不公平」だとEU首脳らへの書簡で主張した。

ドイツのメルツ首相は今週、ウクライナのEU加盟に向けた過渡的な措置として、EUの会議に参加できるが投票権は持たない「準加盟国」という新たな地位を付与することを提案し、ロシアとの和平協議を促進する一助になるとの見方を示した。

これに対し、ゼレンスキー氏は22日に送付した書簡で、ウクライナのEU加盟に強く反対していたハンガリーのオルバン前政権が退陣したことを受けて加盟交渉の実質的な進展の機会が生まれたと指摘した。

ロイターが確認した書簡でゼレンスキー氏は「ウクライナがEUに存在しながら発言権を持たない状態は不公平だ」とし、「今こそ、ウクライナの加盟を完全かつ実質的な形で前進させる時だ」と訴えた。

書簡はEUのコスタ大統領、フォンデアライエン欧州委員長、EU理事会の輪番議長を務めるキプロスのフリストドゥリディス大統領宛てに送られた。

ゼレンスキー氏は欧州諸国の支援に謝意を示した上で、ウクライナがEU全体にとって、ロシアの侵略に対する防波堤の役割を果たしていると述べた。

「われわれは欧州を守っている。部分的にではなく、中途半端にでもなく、全面的にだ」とし、ロシアが欧州の結束と発展を損なおうとしていると非難。「ウクライナは欧州内で公平な扱いと平等な権利を受けるに値する」と訴えた。

[ロイター]
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