2025年2月の動画の中で、マスクは「われわれがうっかり、ごく短期間だけ停止してしまったものの1つが、エボラ出血熱とその予防活動だった」と語っている。

さらにマスクは、「エボラ予防は誰もが望むことであり、すぐに元に戻した。そのため、活動の停滞はなかった」と付け加えた。ただし、具体的にどのプログラムが、どれほどの期間影響を受けたのかについては明言しなかった。

USAIDでグローバルヘルス担当のアシスタントディレクター代行を務めていたニコラス・エンリッチは、最近の英紙ガーディアンとのインタビューで、次のように語った。「政権高官たちが、USAIDの内部で起きていることについて、いかに頻繁に、そして決定的な嘘をついているかに気づき始めた。たとえばイーロン・マスクはホワイトハウスへ行き、エボラ関連の活動を再開したと言ったが、まさにその日、彼のDOGEチームは契約を打ち切っていた」

トランプ政権による削減の矛先はUSAIDにとどまらず、国立衛生研究所(NIH)や疾病対策センター(CDC)など、他の医療・健康プログラムの職員削減にも及んだ。

非営利の公衆衛生政策組織であるKFFのジョシュ・ミショーは、USAIDの閉鎖、NIHやCDCなど連邦政府の医療関連職員の削減、これら機関への予算削減、そして米国による世界保健機関(WHO)からの脱退が重なり、「アフリカ各国における米国のエボラ出血熱の監視・追跡支援に影響が出ている」と指摘する。

ミショーは、エボラ出血熱の予防や追跡プログラムを支えていた資金の一部が、昨年の一時期に凍結されていたとも明かした。「この資金凍結により、監視や追跡業務を担っていた(USAIDの資金援助を受ける)パートナー組織の一部は、職員の削減や業務の完全な停止を余儀なくされた」

ミショーによれば、その後、エボラ関連の資金は再開されたが、凍結の影響や、米国のグローバルヘルス支援に対する広範な削減は尾を引いている可能性があるという。

ミショーは、トランプ政権による資金凍結や職員削減、USAIDの廃止が、今回のエボラの流行の特定が遅れた直接の原因だったとは断言はできないとしながらも、「これらの措置は、この脅威に対処するための現地の能力にプラスに働かなかったことは間違いない」と述べる。

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