<大阪府では勉強する子としない子の「格差」が大きく、自宅で全く勉強しない子が3割近くもいる>
子どもは、学校で社会生活に必要な知識・技能を教わるが、授業を受けるだけでは十分ではない。教わった内容を定着させるためには、自宅での自学自習が不可欠となる。学校も、教科の内容をただ教えるだけではなく、「家庭との連携を図りながら、児童の学習習慣が確立するよう配慮すること」と定められている(小学校学習指導要領)。
ただ自学自習というのは、本人の意志によるところが大きいため、するかしないか、するにしてもどれくらいの時間をかけるかはバラつきがちだ。当然、家庭環境の影響も受けやすい。勉強をする子としない子の格差、「勉強時間格差」が生じている可能性もある。
文科省が毎年実施している「全国学力・学習状況調査」では、小学校6年生の児童に対し、「学校が休みの日に、1日当たりどれくらいの時間、勉強をしますか」と問うている。<表1>は、2025年度調査の回答結果を整理したものだ。

人数とは各グループに該当する児童数のことで、最も多いのは「1時間未満」で33万人。勉強時間総量とは、各グループの児童の勉強時間総量を指し、階級値に児童数をかけて算出した。勉強時間が「1時間未満」のグループは、一律に中間の30分と仮定し、これに33万人をかけて991万分となる。
真ん中の相対度数の欄を見ると、児童数と勉強時間総量の分布には少なからぬズレがある。前者は下が厚いピラミッド型に近いが、後者はそうではない。全児童の勉強時間総量の25.9%(4分の1)が、人数では7.4%でしかない「4時間以上」のグループで占められている。かなりの偏りだ。
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