Liz Lee Ethan Wang

[北京 20日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領と中国の習近平国家主席は20日、北京で会談し、戦略的関係の深化を称賛した。

習氏は人民大会堂で儀仗隊と礼砲でプーチン氏を歓迎、子どもたちが中ロ両国の国旗を振った。

中国国営通信社、新華社が伝えた発表文によると、習氏は、両国は長期的な戦略に重点を置き、「より公正で合理的な」グローバルガバナンス体制を推進すべきだと述べた。

習氏は会談の冒頭で「中ロ関係がこの水準に達したのは、政治的な相互信頼と戦略的協力を深めてきたからだ」と語った。

プーチン氏は、両国関係が世界の安定確保に寄与していると述べ、中東での供給混乱が続く中、ロシアは信頼できるエネルギー供給国だと強調。「新時代におけるロシアと中国の包括的パートナーシップと戦略的協力は、現代世界における国際関係の模範だ」と習氏に語った。

「不利な外的要因があるにもかかわらず、われわれの協力と経済的結びつきは良好なダイナミクスを示し続けている」と述べ、習氏を来年ロシアに招待したと明らかにした。

プーチン氏は、中ロ関係は「真に前例のない水準に達し、発展し続けている」と述べた。

2025年の中ロ貿易額は1兆6300億元(約2400億ドル)と、過去最高を記録した24年から6.5%減少し、5年ぶりの減少となった。プーチン氏はこの減少傾向を反転させる必要性を認めている。ウクライナでの戦争が経済に打撃を与える中、制裁下のロシアにとって中国は経済の生命線となっている。プーチン氏の今回の訪中には、副首相、閣僚、国営企業や大手銀行のトップを含む代表団が同行した。

クレムリン(ロシア大統領府)によると、両首脳は20件の協力文書の調印に立ち会い、さらに約20件が調印される見通し。

<声明と宣言に共同署名>

双方は、包括的で戦略的な連携の強化に関する声明と、世界秩序における多極化を提唱する宣言に共同署名。クレムリンによると、共同宣言では「平和と発展という世界的な課題は新たなリスクと困難に直面しており、国際社会の分断や『弱肉強食の世界』への回帰という危険性がある」と記された。

米ブルッキングス研究所の外交政策フェロー、パトリシア・キム氏は、共同声明や合意の背後にある象徴性が内容にかかわらず重要な意味を持つと指摘。「中ロパートナーシップが依然として強固であり、制度化され、幅広い戦略的課題において調整が取れているというメッセージを強化するだろう」と付け加えた。

会談ではロシアと中国北部を結ぶ天然ガスパイプライン「シベリアの力2」の交渉も議題に上る可能性が高いとみられていた。

中国はこのプロジェクトをほとんど公にしておらず、習氏は20日、エネルギー・資源分野の連携協力が中ロ関係の「バラストストーン(安定性を保つための砕石)」となるべきだと述べたものの、同パイプラインについては言及しなかった。

ガス価格などの主要な課題は未解決のままであり、アナリストらは交渉に数年を要する可能性があると考えている。

クレムリンは、詳細や明確なスケジュールについては合意に至らなかったものの、双方がプロジェクトの「パラメーターに関する大まかな理解」に達したと述べた。

訪中日程には晩餐会に加え、お茶会も含まれており、両首脳は非公式な雰囲気の中で主要な国際問題について議論する予定だ。

先週のトランプ米大統領の訪中では、国賓晩餐会のほかに、習氏が世界遺産の天壇公園を案内したり、中国指導者の職場や住居が集中する北京市内の「中南海」の庭園散策やお茶会が行われた。

ロシア大統領府のペスコフ報道官は20日、トランプ氏訪問時の中国側の対応を今回のプーチン氏訪中と比較しても意味はなく、中身に注目すべきだと述べた。

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