中でもPodcastは、「人間にしか発信できないコンテンツ」の代表例だと考えています。主観や脱線が入り、「場の空気」そのものが価値になる。そうしたコンテンツは AI にはつくりにくい。そうした未来を見据えると、Podcastを蓄積することには大きな意味があると思います。

──最後に、今後野村さんが挑戦したいことを教えてください。

日本のPodcastリスナー人口を現状の2倍に増やしたいと考えています。そのためにできることは何でもしたいですね。よいコンテンツをつくるのはもちろん、今回の著書のように方法論を開示して、よい番組が生まれやすい環境を整える、音声の魅力を伝える、といったことです。

今、コンテンツ全般がどんどん短くなり、「1秒の注意」を奪い合う状況になっていますが、それが望ましいとは思っていません。だからこそ、音声コンテンツのリスナーが広がって、「長いコンテンツの価値」に気づき、それを好む人が増えていくといいなと思っています。

Podcastプロデューサーの野村高文さん

野村高文(のむら たかふみ)
Podcastプロデューサー・編集者
 

愛知県知立市出身。東京大学文学部卒。PHP研究所、ボストン・コンサルティング・グループ、ニューズピックスを経て、2022年にPodcast Studio Chronicleを設立。制作した音声番組「a scope」「経営中毒」で、JAPAN PODCAST AWARDS ベストナレッジ賞を2年連続受賞。その他の制作番組に「News Connect」「みんなのメンタールーム」など多数。TBS Podcast「東京ビジネスハブ」メインMC。著書に『視点という教養』(深井龍之介氏との共著)、『地域が動く経営戦略』(土屋有氏、藏本龍介氏、矢田明子氏との共著)。旅と柴犬とプロ野球が好き。

◇ ◇ ◇

flier編集部

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