社内向けPodcastは「内輪話」に振り切ること

──最近は個人だけでなく企業やチームでPodcastを配信する動きも増えていると伺いました。社外向けのブランディングや採用広報、社内向けのインナーブランディングで活用する際には、どんなことを意識するとよいですか。

社外向けと社内向けでは、方針がかなり違います。社外に発信する場合は、「世の多くの人はまだ自分たちに興味を持っていない」という前提に立つことが重要です。よって、「社員が順番にキャリアヒストリーを語る」という形式だと、一般の人には刺さりにくくなってしまう。

社外向けの発信では、「自分たちが属している業界で、どんな知見を外に提供できるか」を起点にするといいと思います。業界の構造やトレンド、自社のノウハウなどの情報提供から始めるといいですね。

一方、社内向けには「内輪話」をするのがおすすめです。たとえば、ベテラン社員の方に、当時の会社の雰囲気について語ってもらうとか。社内向けPodcastでは、レジェンド社員のエピソードや現場のリアルな空気感など、文脈依存度の高い話こそ、大きな価値になります。

AIコンテンツ爆発の先に、生き残るコンテンツとは?

──ここからはメディアの未来について伺えたらと思います。アメリカだけでなく、イギリスやインドでもPodcastが広がっていると知って驚きました。音声コンテンツを含めた「メディアの未来」はどうなっていくとお考えですか。

今後確実に起きるのは、「AIによるコンテンツ爆発」です。テキストも動画も音声も非常に低コストで大量生成できるようになる。その中で「人間が発信する意味があるもの」だけが残っていくと思います。AIにはつくれない、あるいはAIの創作とは明確に違う価値を持つコンテンツを発信し続けられる人は、これからも支持を得るでしょう。

Podcastは「人間にしか発信できないコンテンツ」
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