──「flierチャンネル」というYouTubeの制作に関わっていても、レッドオーシャンぶりを感じます。視聴回数が非常に伸びる回と、そうでない回との振れ幅が大きいものの、その点Podcastでは、登録者がずっと聴いてくれる印象があります。

そこは大きく違いますね。YouTubeはアルゴリズムが配信回ごとにコンテンツを評価するため、再生数にかなりバラツキが出ます。特に、既存のチャンネル登録者が、新着動画をクリックするかで評価が大きく分かれます。結果として、「神回」しか出せないプレッシャーが生まれてしまう。知り合いのYouTuberも「毎回神回しか配信できない」と嘆いていました。

一方、Podcastは良くも悪くも毎回の再生数がほぼ同じ。力を入れても、そこまで入れなくても、数字に大きな差が出ない。だからこそ、配信者側がテーマを設定しやすいのが特徴です。世間でウケているものをうまく当てにいくのがYouTubeなら、Podcastは自らアジェンダセッティングをしやすいメディアといえます。

──ほかにも音声コンテンツならではの強みは、どんなところですか。

まずは滞在時間の長さ。YouTubeだと、たとえば30分のコンテンツで最後まで視聴する割合はよくて2割。ですが、Podcastの場合は、7~8割もの人が最後まで聴いてくれます。これは、無限に流れてくる情報が人々の「1秒の注意」を奪い合うアテンション・エコノミーにおいて、かなり貴重なことです。

しかも、一度聴いてくれたリスナーが次も聴いてくれる確率が高い。こうした音声コンテンツによって生まれる「結びつきの強さ」も、音声ならではの強みだといえます。

面白いPodcastの4条件
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