Timour Azhari Parisa Hafezi

[リヤド/ドバイ 12日 ロイター] - サウジアラビアがイランからの航空攻撃への報復としてイランに複数回の攻撃を行った後、外交交渉を通じて緊張緩和に合意したもようだ。事情を知る2人の西側政府高官と2人のイラン政府高官といった関係者の話で明らかになった。

サウジがイラン本土を直接攻撃したのは初めてで、中東地域最大のライバルと見なすイランに対する自国防衛の面で以前よりずっと積極的な姿勢になっている様子がうかがえる。

2人の西側政府高官によると、サウジ空軍が3月下旬に報復攻撃を実施した。そのうちの1人は、サウジは受けた規模に比例する形での攻撃に限定して実行したとしている。

サウジ外務省の高官はロイターの取材に対し、そうした攻撃をしたかどうか直接的な言及をしなかった。

イラン外務省はコメント要請に回答していない。

米国とイスラエルが2月28日にイランへの攻撃を開始して以降、イランはサウジを含む湾岸協力会議(GCC)加盟6カ国全てに対してミサイルやドローン(無人機)を発射し、これらの国の米軍基地だけでなく、民間施設や空港、石油インフラも標的としてきた。

こうした中で米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が11日伝えたところでは、アラブ首長国連邦(UAE)もイランへの軍事攻撃を実施したもようだ。

ただUAEとサウジの間には温度差もある。UAEはより強硬で、イランに代償を求めており、イランとの公式な外交的対話はほとんど行われていない。

一方、サウジは紛争激化を防ぎたい考えで、首都リヤド駐在のイラン大使などを通じてイランと定期的な接触を保っている。

イランと西側の政府高官の話では、サウジは攻撃の事実を事前にイランに伝えていたという。その後、集中的な外交交渉が行われ、サウジ側がさらなる報復を辞さない構えを見せたことで、両国間で緊張緩和に向けた合意が成立した。

先のサウジ外務省高官は、イランと緊張緩和の合意が成立したかどうか直接述べなかったが、「地域の安定、安全、繁栄を追求するために一貫して緊張緩和、自制を主張するサウジの立場は変わらない」と強調した。

イラン政府高官の1人は、両国が緊張緩和に合意したことを認めた上で、この動きは「敵対行為を停止し、相互の利益を守り、緊張の激化を防ぐこと」を目的としていると説明した。

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