米国では、誤診による損失が年間数千億ドルに上る。この経済的負担は、家計をじわじわと圧迫する要因だ。とりわけ女性はその影響を受けやすく、正しい診断にたどり着くまでに、何年もの間、再診や検査、処方薬の服用を繰り返す傾向が強い。その結果、症状が改善しないケアに対して、毎年数百〜数千ドルの費用を支払い続ける事態に陥っている。

法律事務所ハイ・ライズ・フィナンシャルによれば、米国の平均的な家庭は、世帯収入の約11%を医療保険料や自己負担額に費やしている。現在、米国人の3人に1人が、医療費を支払うために食事を抜いたり、光熱費を切り詰めたりしていると報告している。誤診や診断の遅れが発生すれば、その負担はさらに重くのしかかる。

同事務所のデータによると、女性は男性に比べて誤診される確率が20〜30%高い。心筋梗塞では50%、脳卒中では33%も、女性のほうが誤診の可能性が高くなっている。

子宮内膜症や自己免疫疾患などの場合、診断が確定するまでに何年もかかることがある。ハイ・ライズ・フィナンシャルの分析では、子宮内膜症を抱える女性が正しい診断を得るまでに7〜10年かかるケースもあり、その間、根本的な解決に繋がらない検査や投薬に費用を費やし続けることになる。がんの場合でも、女性は男性よりも正しい診断を受けるまでに平均2.5年長く要している。

MRI検査1回で最大3500ドル、1晩の入院費が平均2600ドルかかる現状を考えれば、誤診が患者や家族にとって、あっという間に莫大な出費へと膨らむのは明らかだ。

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