決定8対4
パウエル氏のコメントは、金融市場が広く予想していた政策金利の据え置きというFRBの決定、およびインフレ上昇に対する政策当局者間の懸念の高まりの両方を覆い隠す形となった。
決定は賛成8、反対4と、1992年10月6日以来、最も大きく意見が割れたほか、FOMC声明ではインフレへの懸念が強められた。
ミラン理事にとっても今回が最後のFOMCになるとみられている。ミラン氏は理事就任以降、全てのFOMCで利下げを主張した。
声明発表後、米国債利回りは1カ月ぶりの高水準に上昇し、ドルは主要通貨バスケットに対して上昇した。先物市場では、FRBが年内は利下げを実施せず、来年前半に利上げに動くとの見方が高まった。
インフレ・インサイツのプレジデント、オマイル・シャリフ氏は、「今回の声明ではインフレへの懸念が引き上げられた」とし、物価上昇圧力への警戒感を踏まえれば、緩和バイアスを維持する判断に一部の当局者が同意しなかったのは驚くべきことではないと述べ、今回の決定が8対4だったことには一定の合理性があるとの見方を示した。
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