北朝鮮が新型コロナのパンデミック(世界的大流行)で国境を封鎖した後、処刑件数を大幅に増やし、その最大の割合が外国文化や宗教を禁じる規制への違反に関連していることが分かった。ソウルに拠点を置く市民団体が28日明らかにした。
「移行期正義ワーキンググループ(TJWG)」の報告書によると、2020─24年に60件の事案で148人が処刑された。直前の5年間の41件から急増した。
調査は韓国に住む北朝鮮脱北者880人への聞き取りに基づき、同団体は衛星画像を用いて処刑場所を特定した。ただし、報告書は確定的なものと見なすべきではないとしている。
報告書によると、韓国のドラマや映画の視聴を含む外国文化や宗教に関する規制違反が、処刑理由のうち最大の割合を占めた。コロナ前は殺人が処刑の理由として最も多かった。
政治犯罪を理由とする処刑も4件から28件に増加した。北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記が封鎖期間中に反体制的な動きの取り締まりを図ったためだとしている。
TJWGのエグゼクティブディレクター、ヒューバート・リー氏は、文化関連の違反による処刑は中国との国境地帯だけでなく内陸部でも行われていると指摘し、韓国メディアのコンテンツが国内全土に広がっていることを示唆していると述べた。
[ロイター]

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