トランプの盾になったエージェント

一方、トランプの前にはエージェントが立ちふさがり防護したが、トランプとメラニア夫人が退避するまでには数秒を要した。「大統領は副大統領の20秒後に壇上から退避した」とCBSニュースは報じた。


トランプは壇上左側へ誘導される際に一瞬よろめき、その後、シークレットサービスの要人警護チームに支えられた。ホテル内の安全な大統領用スイートに移され、主催者は一時イベント再開を模索したが、シークレットサービスの助言でトランプはホワイトハウスへ戻った。

午後8時37分には、スコット・ベッセント財務長官、ピート・ヘグセス国防長官、トッド・ブランシュ司法長官代行、スティーブ・スカリース下院多数党院内総務ら政権関係者の退避が始まった。

バンスが先に退避した理由をめぐりSNSで議論が起きる中、トランプの盾になったエージェントの動きに注目する声もあった。「シークレットサービスの手順は明確で、大統領と副大統領を即座に分離し、一度の攻撃で両者が被害を受けないようにするものだ」と評価する投稿もあった。

事件後、トランプはシークレットサービスの対応を称賛し、「非常に迅速に行動した」と述べた。シークレットサービスの広報責任者アンソニー・グリエルミは26日、本誌に対し、要人の移動や配置は綿密に連携され、戦略的に行われていると説明した。


映像や報道から、バンスがトランプより先に退避したのは事実だが、それが優先を意味するわけではない。グリエルミは「要人の安全な移動には定められた手順がある」と説明している。

テキサス州の警備・リーダーシップ研修企業グローバル・アウェアネス・プロフェッショナルズ(GAP)のマーク・ヘレラ社長は、バンスが先に移動したことは優先を意味しないと指摘する。

バンスを先に逃した理由
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