バンスを先に逃した理由


「多くの場合、これは副大統領が迅速かつ安全に退避できる位置にいたことを意味することが多い。一方、大統領の警護チームは数秒間、防護と脅威評価、状況の掌握を行う必要があった。要人警護では同時に被害を受ける『単一障害点』を避けることが目的であり、対象者を分離することで同時被害を防ぐ」と述べた。


動画では、退避経路を確保する間、エージェントが即座にトランプの前に立ち、シークレットサービスが大統領と副大統領を分離していた可能性が示されている。キャスターのジャスミン・レインはXに「大統領の前に走り込み、身体で守ったこの人物に敬意を表する」と投稿した。

ヘレラは、盾になってトランプを防護した動きについて、「まず防護し、次に脅威を評価し、状況を掌握してから移動するという一連の手順に従っている」と説明する。エージェントは本能的に要人と危険の間に入りつつ、状況を把握し最も安全な行動を判断するよう訓練されているという。


「一見すると突発的な反応に見えるが、実際にはリスクを数秒で低減するための訓練された連携行動だ」と付け加えた。

現時点で法執行機関の失策があったかは不明だが、武器を持った容疑者が閣僚級の高官たちに近づいた事実は、政治的暴力が高まる中で米国の政治指導者の警護体制に疑問を投げかけている。


「ドナルド・トランプのような要人に容疑者が接近する場合、単一の失敗であることはまれだ。多くの場合、緩衝ゾーンの圧縮、複数の警備層の隙間、行動の兆候の見逃しや認識の遅れなど、複数の要因が重なる」とヘレラは指摘した。

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