[モスクワ 24日 ロイター] - ロシア外務省のザハロワ報道官は24日、共産党の一党独裁体制が続く中米キューバに対する人道支援を続けることを明言した。トランプ米大統領がキューバへの経済制裁を強化して「脅迫と威嚇」を繰り広げているのに対し、ザハロワ氏は「キューバを標的にした悪意ある緊張激化に対抗し、わが国はキューバ政府および国民との連帯を改めて表明する」と訴えた。

トランプ氏は「キューバを制圧する」とけん制し、経済の開放と政治的な自由を求めている。

これに対し、ザハロワ氏は「わが国は外交政策での脅迫や威嚇を拒絶する。これはキューバの国家体制を崩壊させるため、同国の内政に露骨に干渉することを狙った米国の現在のあからさまな攻撃的圧力も当てはまる」と語った。

1959年のキューバ革命から91年の旧ソ連崩壊までの数十年間、両国は親密な同盟関係にあった。ロシアは近年も資金と物資を援助しており、ザハロワ氏は「ロシアとキューバは歴史的に密接な関係にある。キューバが独立のための闘い、独自のルールで存立する権利を持ち、独自の道で発展し、自らの権益を守る中で、わが国は常にキューバの側に立ってきた」と強調。その上で「人為的にあおられた対立が続いている困難な状況でも、わが国はキューバへの人道支援を続けていく」と宣言した。

ロシア産原油を積んだロシア船籍のタンカー「アナトリー・コロドキン」は3月下旬にキューバのマタンサス港で原油約70万バレルを荷揚げした。トランプ政権は「人道的な」理由に基づいてこの原油輸送を許可したと主張している。

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