[ダッカ 23日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)は23日、バングラデシュで麻疹(はしか)の流行が急速に拡大しており、これまでに30人の死亡が確認されたと発表した。大半が2歳未満という。

また、3月中旬以降に麻疹感染が疑われる死亡例がさらに166件あったとし、同国の撲滅に向けた取り組みが後退したと述べた。具体的には3月15日─4月14日に1万9000件以上の疑い例が報告され、約3000件が検査で確定診断された。

保健専門家らは、麻疹による死者数としては過去数十年で最多としている。

WHOは、症例の約79%が5歳未満であることから、近年のワクチン接種率低下と定期予防接種サービスの混乱による集団免疫ギャップが急速な感染拡大の原因と分析。

その上で、免疫ギャップを早急に解消しなければ「感染が続き、重篤な疾患につながる」と警告。首都ダッカや港湾都市チッタゴンを含む主要都市や国際交通拠点でさらに拡大するリスクが高いと指摘した。

現在、6─59カ月の乳幼児が対象の混合ワクチン接種が全国で開始されているほか、迅速対応チーム(RRT)の編成、監視体制強化などの対策も実施されている。

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