ヘグセスこそ「この戦争の顔だ」

「この戦争に宗教戦争やキリスト教国家主義の醜悪な顔があるのは確かで、それはいくつかの意味で恐ろしいことだ」。アメリカ在住イスラム教徒の権利を擁護する団体「ムスリム公共問題評議会」のハリス・タリンはそう語り、ヘグセスこそ「この戦争の顔だ」と付け加えた。

キリスト教国家主義を推進しているのはヘグセスだけではない。タリンによれば、連邦議会にもイスラムを嫌悪し、反イスラムの見解を掲げる極右の議員が少なからずいる。

アメリカがイランとの戦争にのめり込んだのは「偶然ではない」とタリンは言い、この30年弱の間にアメリカは3度もイスラム教徒の国に攻め込んでいると指摘した。「3つともつながっている。私たちのコミュニティーを非人間化し、国内に潜む外国からの脅威だという説をばらまいておけば、そういう人たちの国へ戦争に行くのは簡単になる」

しかも、ヘグセスらの宗教戦争じみた言説はテロリストに利用されやすい。敵はキリスト教徒の十字軍だと言われれば、純粋な若者たちは勇んで自爆テロに志願するだろう。

ヘグセスは「彼らのプロパガンダに絶好の材料を与えている」と言ったのは米NPO「軍事宗教自由財団(MRFF)」の創設者マイキー・ワインスタインだ。今回のイラン戦争が始まって以来、彼の財団には多くの兵士から、上官がしきりに宗教的な話を持ち出し、訓示に聖書の引用を織り交ぜているとの苦情が寄せられているそうだ。

この財団が紹介してくれた陸軍の軍曹(人事担当だが戦闘旅団と共に中東へ派遣された)はメールで次のように訴えてきた。現役の軍人ゆえ、もちろん名前は出せない。

「この戦争が始まって以来、トランプは神によって叙任された大統領であり、この戦争はイエスの復活の血みどろバージョンだという話を何度も聞かされた。イエスは他者への愛と許しを説いたはずなのに」

「兵士の過半数は彼の熱意を好感しているとの主張も
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