たとえば、選挙にAIが出馬してそれらしい政策を語っても、おそらく票は集まらないでしょう。2026年2月の衆議院選挙でチームみらいが躍進したのは、彼らのよさが伝わるようなマーケティングをSNSなどで丁寧にやったからです。

正しいことを考えて言うだけではマネジメントは成立しません。人を説得する、上司や同僚、部下をその気にさせることは、AIにはできない。できるだけ多くの一次情報に触れるのは、自分が腹落ちして、それでもって人を口説くために必要だからです。

日本の可能性はどこにある?

『アフターAI』筆者のシバタナオキさん
『アフターAI』筆者のシバタナオキさん(本人提供)

──本書では主に米国でのAIの実装事例がたくさん紹介されていましたが、日本での実装においては、やはり言語的な壁などがネックになるのでしょうか?

日本での開発、実装は、アメリカから見るとおよそ1.5年から2年は遅れていると言われていますが、AIが非常に賢くなっていることもあり、おそらく言語的な壁はほとんどなくなっています。たとえばDeepLはとても高精度な翻訳ツールですが、LLMの翻訳技術はさらに先を行っていると感じる人も多いのではないでしょうか。

障壁になるのは規制の違いと商習慣の違い
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