そうなるとIQでは勝負できないので、むしろそれをチャンスにしなくてはなりません。現時点でも、ちょっとお金を出せばIQ130の人を無限に雇えるようなものですし、教育したとおりに動いてくれて、自分が寝ている間も働いてくれるのですから。
そうしたAIが浸透していくことで、すべてのビジネスパーソンが数十から、場合によっては数百のAIエージェントを動かしていくようになるでしょう。ホワイトワーカーかブルーワーカーかにかかわらず、AIエージェントのマネジメントは必須のスキルになっていく。24時間365日稼働してくれる優秀な部下を抱える、マネジャーになる必要があるのです。
そのように、AIエージェントが大半の業務を担う形の移行をスムーズにこなせた会社は、同じ社員数でもコストを下げながら成長していけるので、競争力をさらに高めていけるでしょう。この流れは、汎用人工知能が浸透していく過程でも同じです。
もう少し現場目線でいえば、そうした頭のいいAIでも、最初は仕事のやり方を知らないので当然、間違えることも多い。それがハルシネーションと言われるわけですが、ここで重要なのは、次に間違えないようにどう教えるかというフィードバックの仕方です。
これは人間でも同じだと思うんです。新入社員がミスしたとき、ただ怒鳴るだけでは、また同じ間違いをするだけじゃなく、チャレンジする気力まで失わせるかもしれない。だから、何が間違いで、正しいやり方はこうだとちゃんと教えてあげる。AIは我々よりIQが高いので、新しいミスはするにしても、同じミスを繰り返すことはしない。だから、「AIに教えてあげる」という作業を早いうちからやっていた会社が強くなります。