──そうしてシバタさんが一次データを選り分けていくにあたって、情報収集、インプットで意識されていることは何かありますか。

情報収集自体を意識的に行なっているというより、ちゃんと一次情報を取りに行くことが大事です。報道されていることをそのまま受け取るのではなく、原典、原本にきちんと遡る。最近はそれもAIを使うことでより簡単にできるようになりましたが、一次情報を取りに行くという姿勢は自分自身が強く持つようにしています。

最近のニュースだと、Anthropicが出した新しい機能によって、「SaaSの死」がやってくると騒がれていますよね。でも、よくよくその本質を見極めてみると、AI企業に比べてSaaS企業の成長率が低いという問題だとわかる。だから株価が下がっているんですね。Anthropicの新しい機能でSaaSの機能が不要になる、みたいな話はいわばノイズです。

ノイズを切り分けて、意識的にフィルターにかける。それには経験値が大きい。とにかく量をたくさん見ることで徐々に身についていくものでしょう。

そして、これは忘れてほしくないことなのですが、集めた一次情報をもとにして最後に腹を括ること、そしてまわりのステークホルダーを説得していくことは、人間にしかできません。それがマネジメントとしての重要な仕事です。

日本の可能性はどこにある?
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