大手企業は関連事業が豊富でライセンス収入などもある。グループ全体の利益から就業環境の改善、人材投資の原資を捻出する。この状態が続けば、今後は同じアニメ制作でも、立場の違いでスタッフの就業環境が大きく異なる二極化が進むだろう。

近年、大手企業のスタジオ買収が続いている。多くのスタジオが大手企業の系列になれば、問題が解決するとの見方もある。しかし、ここがアニメ制作の難しいところ。クリエイティビティー(創造力)は、自由な発想ができる環境に負うところも大きい。大企業は多額の資金を投入して大ヒットを狙う。ニッチでコアな企画、挑戦的な作品は実現しにくくなる。既に「漫画原作ばかり」といわれるアイデアが、さらに狭まりかねない。就業環境と創造力の両立への模索は始まったばかりだ。

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