Sinéad Carew Johann M Cherian
[11日 ロイター] - 米国株式市場はS&P総合500種とダウ工業株30種が終値で最高値を更新した。連邦準備理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)で示した政策スタンスが予想ほどタカ派的ではなかったことが背景。一方、IT大手オラクルの業績見通しを受けて人工知能(AI)関連投資への懸念が高まり、ハイテク株中心のナスダック総合は下落した。
オラクルは10日発表した四半期決算で、業績見通しがアナリストの予想を下回ったほか、年間支出が従来の計画より150億ドル増えると警告。AIクラウドコンピューティングへの大規模な投資が資金の枯渇につながるとの懸念が高まり、株価が10.8%急落した。下落率は1月下旬以来の大きさとなった。
クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)市場ではオラクルの債務保証コストが上昇。投資家は、オラクルが負債による資金調達に大きく依存しているため、2000年代初頭のドットコムバブルのようなAIバブルが発生する可能性があると懸念している。
これを受けて他のテクノロジー株も連れ安となった。
一方、この日は小型株で構成するラッセル2000指数が1.2%上昇。また、S&P500バリュー指数も0.6%高と、グロース指数(0.12%安)をアウトパフォームした。
マニュライフ・ジョンハンコック・インベストメンツの共同チーフ投資ストラテジスト、マシュー・ミスキン氏は「市場でローテーションが起きている。世界的な成長再加速への期待から、小型株、ダウ、景気循環株はいずれも上昇し始めている」と指摘した。
市場ではまた、9─10日開催されたFOMCを消化する動きが続いた。FRBは政策金利を25ベーシスポイント(bp)引き下げた。パウエル議長は追加緩和の一時停止を示唆したが、FRBが依然として高水準にあるインフレと労働市場の弱さの兆候のバランスを取ろうとする中、ドットチャートで2回の利下げが予測されていることが安心材料となった。
S&Pの主要11セクターでは通信サービスと情報技術がそれぞれ1%、0.6%下落し、下げを主導した。フィラデルフィア半導体指数も0.8%下落。一方、素材は2.2%高、金融は1.8%高と上昇率が高かった。
半導体大手ブロードコムは引け後に決算発表を控える中、1.6%安で通常取引を終えた。ただ、決算を受け時間外取引では4%上昇している。
メディア・娯楽大手ウォルト・ディズニーは11日、生成人工知能(AI)「Chat(チャット)GPT」を手掛ける米オープンAIに10億ドルを出資すると発表し、株価は2.4高で引けた。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2.2対1の比率で上回った。ナスダックでも1.28対1で値上がり銘柄が多かった。
米取引所の合算出来高は170億5000万株。直近20営業日の平均は173億9000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 48704 +646 +1. 48082 4875 48082
.01 .26 34 .90 6.34 .90
前営業日終値 48057
.75
ナスダック総合 23593 -60. -0. 23509 2360 23308
.86 30 26 .22 6.70 .95
前営業日終値 23654
.16
S&P総合500種 6901. +14. +0. 6861. 6903 6833.
00 32 21 30 .46 45
前営業日終値 6886.
68
ダウ輸送株20種 17620 +112 +0.
.19 .18 64
ダウ公共株15種 1067. +9.6 +0.
84 1 91
フィラデルフィア半導体 7411. -56. -0.
48 00 75
VIX指数 14.85 -0.9 -5.
2 83
S&P一般消費財 1934. +1.6 +0.
62 2 08
S&P素材 567.0 +12. +2.
1 35 23
S&P工業 1331. +13. +1.
83 95 06
S&P主要消費財 871.2 +6.1 +0.
6 3 71
S&P金融 910.6 +16. +1.
4 48 84
S&P不動産 256.5 +1.2 +0.
6 6 49
S&Pエネルギー 698.5 -2.9 -0.
1 7 42
S&Pヘルスケア 1785. +16. +0.
58 82 95
S&P通信サービス 449.2 -4.5 -1.
9 9 01
S&P情報技術 5812. -32. -0.
85 30 55
S&P公益事業 434.5 +3.1 +0.
0 9 74
NYSE出来高 13.17
億株
シカゴ日経先物3月限 ドル建て 5108 + 大阪比
0 880
シカゴ日経先物3月限 円建て 5093 + 大阪比
0 730