[北京 9日 ロイター] - 中国政府は9日公表された対米通商白書で、対米貿易黒字は不可避だとし、トランプ米大統領が中国製品に関税をかけ続け、黒字幅を縮小させようとするならば、中国にはその戦いを続ける「決意と手段」があると警告した。
白書は、米政権による累計104%の対中国追加関税が発動された後に公表された。
政府は白書の中で「中国が意図的に貿易黒字を追求しているわけではない」とし、「中米間の商品貿易の不均衡は、米経済の構造的問題の必然的な結果であると同時に、両国間の比較優位と国際分業の結果でもある」と指摘した。
米国勢調査のデータによると、中国の対米貿易黒字は2023年の2791億ドルから昨年は2954億ドルに拡大した。物品貿易の赤字は18年の4180億ドルでピークを迎えたが、これは第一次トランプ政権が中国製品に関税を課した年だった。
中国商務省は白書とともに公表した声明で「貿易戦争に勝者はいない。中国は貿易戦争を望まないが、政府は国民の正当な権利と利益が傷つけられたり、奪われたりすることを決して許さない」と表明。
同省報道官は「米国は利己的な利益のために最大限の圧力をかける道具として関税を使っている。これは古典的な単独行動主義、保護主義、経済的いじめだ」と語った。
新華社によると、中国はこの白書の中で、トランプ政権が中国製品への関税を引き上げたことを受け、対抗措置を取ることを改めて表明した。
中国政府は白書で、世界第1位と2位の経済国が経済・貿易協力において相違や摩擦があるのは普通のことと考えており、それを解決するために米政府と意思疎通を図りたいとした。