[ニューヨーク 11日 ロイター] - 米国株式市場は続落。トランプ米政権による新たな関税の脅威が重しとなったものの、ロシアとウクライナの和平合意への期待から下げ幅を縮小して取引を終えた。
S&P総合500種は一時、2月19日に付けた終値での最高値から10%超下落する場面があった。
トランプ大統領は11日、カナダから米国に輸入される全ての鉄鋼とアルミニウムに対する関税を2倍の50%に引き上げるよう指示したと明らかにした。
これを受け、トランプ氏の関税政策が景気減速やリセッション(景気後退)を引き起こすとの懸念がさらに高まった。
S&P500は過去2日間の下落率が3.4%を超え、昨年8月上旬以来の大きさとなった。
スレートストーン・ウェルスのチーフ市場ストラテジスト、ケン・ポルカリ氏は「市場に不安と警戒感が生じ、『まずは撃ち、質問は後でする』というような反応が見られる」と述べた。
米国とウクライナがサウジアラビアで実施した高官協議で、ウクライナがロシアと30日間の暫定停戦を巡る米国の提案を受け入れる用意があると表明し、米国がウクライナへの軍事支援と情報共有の即時再開で合意したことを受け、株価はやや持ち直した。
カナダ・オンタリオ州首相が米国への電力輸出に対する追加料金の徴収を停止すると表明したことも前向きな材料となった。
S&Pの主要11業種が軒並み下落したが、今年最もパフォーマンスの悪い情報技術と一般消費財は小幅な下げにとどまった。
関税を巡る不透明感は消費者心理を圧迫し、企業は今後の業績への影響を指摘しつつある。
百貨店大手コールズは予想より大幅な年間既存店売上高の減少を見込み、株価が24.1%急落した。
デルタ航空は7.3%安。第1・四半期の利益見通しを半分に下方修正したことを嫌気した。
アメリカン航空も8.3%下落。第1・四半期の損失見通しが予想より大幅だった。航空株の下落を受け、ダウ輸送株20種は3.1%安となった。
オラクルは3.1%下落。第3・四半期の売上高が予想を下回った。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.6対1の比率で上回った。ナスダックでも値下がり銘柄数が1.1対1の比率で多かった。
米取引所の合算出来高は190億1000万株。直近20営業日の平均は165億6000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 41433.48 -478.23 -1.14 41837.95 41868.27 41175.37
前営業日終値 41911.71
ナスダック総合 17436.10 -32.23 -0.18 17443.09 17687.40 17238.24
前営業日終値 17468.32
S&P総合500種 5572.07 -42.49 -0.76 5603.65 5636.30 5528.41
前営業日終値 5614.56
ダウ輸送株20種 14780.19 -474.29 -3.11
ダウ公共株15種 990.79 -12.96 -1.29
フィラデルフィア半導体 4374.07 -31.02 -0.70
VIX指数 26.92 -0.94 -3.37
S&P一般消費財 1569.82 -4.09 -0.26
S&P素材 535.54 -4.38 -0.81
S&P工業 1098.90 -17.19 -1.54
S&P主要消費財 888.05 -10.62 -1.18
S&P金融 790.01 -6.83 -0.86
S&P不動産 261.11 -2.73 -1.04
S&Pエネルギー 663.74 -6.44 -0.96
S&Pヘルスケア 1698.93 -19.33 -1.12
S&P通信サービス 327.59 -2.34 -0.71
S&P情報技術 4061.17 -15.63 -0.38
S&P公益事業 391.26 -3.61 -0.91
NYSE出来高 14.72億株
シカゴ日経先物3月限 ドル建て 36530 - 230 大阪比
シカゴ日経先物3月限 円建て 36525 - 235 大阪比