[北京 5日 ロイター] - 中国政府は5日、公式報告書を公表し、減産を通じて鉄鋼産業を再編する方針を示した。貿易摩擦の原因となっている過剰生産能力に対処する介入の一環。具体的な減産規模は明らかにしなかった。
報告書は「生産削減を通じて鉄鋼業界の再編を推進する」と表明。「主要産業の構造問題を解決する政策と措置を導入し、産業規制と向上を通じて激しい競争を終わらせる」としている。
減産規模は明らかにしなかったが、鉄鋼の原料価格は、中国が粗鋼生産を約5000万トン削減するとの観測を背景に、過去1週間で下落している。
シティのアナリストは「2019─24年の両会を振り返ると、国家発展改革委員会が鉄鋼生産の削減を原案で示すのは初めてだ」とし「これまでこの分野では業界の改革、炭素排出、業界統合を重視していた」と指摘した。
アナリストや業界関係者は、鉄鋼産業に対する明確な指針がこうした政府報告書で示されたことに驚きを表明。コンサルティング会社マイスチールの幹部は「政府が今年の鉄鋼生産を規制するという明確なシグナルだ」と述べた。
中国政府は21年、炭素排出量を減らす計画の一環として、粗鋼生産の拡大に終止符を打つよう命令。これを受け、同国の鉄鋼生産は20年の10億0650万トンから5.6%減少し、24年に10億0500万トンとなった。