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ランドクルーザーはタフな車として世界中で人気がある(記者撮影)

"安くてエコな車"の全盛期は終わった

一方、今回の使命はそれだけではない。個性を重んじる新規ユーザーの獲得も狙う。発売を中止した当時と比べると、環境は変わってきた。安くてエコな車が大量に売れる時代から、自分の個性に合ったモノを選ぶ時代に移りつつある。伏線もあった。2014年に限定発売した「ランドクルーザー"70"シリーズ」が、ピックアップトラックタイプも含めて好評を得ていた。

そして今回、満を持してピックアップトラックの国内復活に踏み切った。「車がコモディティ化する中でこういう車を欲しい人が必ずいる」と前田チーフエンジニアは断言する。さらに「自己主張やファッションの道具として使ってもらえないか。もっとハツラツと生きたいという団塊世代の人が選ぶかもしれない。ライフスタイルの選択肢として、この車があってもいい」との期待を示した。

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来年1月で国内販売を打ち切るFJクルーザー。個性的なデザインで人気を集めていた(記者撮影)

くしくも今はアウトドアブームでSUV(多目的スポーツ車)の人気が高い。SUVの源流は、ピックアップトラックだ。トヨタはハイラックスの発売と同時に「ランドクルーザー プラド」もマイナーチェンジしたほか、来年1月に販売を打ち切る「FJクルーザー」でも最後の特別仕様車を投入する。

昨今人気の高いSUVの多くが、乗用車と同じくフレームとボディを一体化したモノコック型なのに対し、ハイラックスやランドクルーザーはフレームとボディが分かれた構造であり、より強度や剛性、耐久性が増した本格的なSUVだ。ハイラックスはそうとう尖った車だけに、満足のいく販売実績を上げられるか。今後の商品ラインアップを考えるうえで、試金石となりそうだ。

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※当記事は「東洋経済オンライン」からの転載記事です。
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