[上海 25日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)は25日、予想外に中期貸出ファシリティー(MLF)を通じて資金を供給し、金利も引き下げた。低迷する国内経済を支援するため、金融緩和を強化しているとみられる。
人民銀は1年物MLFを通じて2000億元(275億ドル)を供給。金利は20ベーシスポイント(bp)引き下げ2.30%とした。
また、期間7日のリバースレポを通じて2351億元を供給。金利は1.70%。
人民銀は22日に7日物リバースレポ金利を1.7%に引き下げ、銀行貸出金利の指標となる最優遇貸出金利(ローンプライムレート、LPR)も引き下げていた。
人民銀は声明で、MLFを通じた資金供給実施について「月末の銀行システムの流動性状況を適度に潤沢に保つ」ためと説明した。
ANZの中国担当シニアストラテジスト、シン・チャオペン氏は、MLF金利の引き下げは「基本的に株安に対する反応だ」と分析した。
予想外の資金供給を受け、中国株式市場は下落。人民銀行が突如として資金供給に踏み切ったことで、市場の想定以上にデフレ圧力と消費低迷が深刻だとの見方が浮上している。
人民銀は通常、毎月中旬にMLFオペを実施する。先週の定例オペでは、金利は据え置かれ、差し引き30億元が銀行システムから引き揚げられた。
MLF融資残高は現時点で7兆元を超え、そのうち4兆6800億元が今年中に満期を迎える。満期を迎える融資が多いことから、人民銀は銀行の預金準備率(RRR)を引き下げることで、恒久的な資金注入と置き換えるのではないかとの憶測が浮上している。
ANZのシン氏は、人民銀が第4・四半期にRRRを引き下げると予想していると述べた。