[シドニー 18日 ロイター] - 豪連邦統計局が18日発表した4月の雇用統計は、就業者数が予想外に減少した。失業率も上昇し、労働市場減速の可能性を示され、オーストラリア準備銀行(中央銀行)が来月利上げを停止するとの観測が高まった。

就業者数は前月比4300人減少。3月(改定値)は6万1100人増、市場予想は2万5000人増だった。

失業率は3.7%に上昇した。アナリストは50年ぶり低水準となった前月の3.5%から横ばいになると予想していた。労働時間は前月から2.6%増加した。

4月のフルタイム雇用数は前月から2万7100人減少した。労働参加率は66.7%と過去最高水準近辺にとどまった。移民の労働市場参加が増加し、供給が需要に追い付きつつあることが示された。

オックスフォード・エコノミクス・オーストラリアのマクロ経済予測責任者ショーン・ラングケーキ氏は「これまでの利上げの影響が現れ始め、2023年を通して労働市況は段階的に軟化する」と見通し、「きょうのデータがそのプロセスの始まりなのか、もしくは一時的な変動なのかが今後の中銀会合の焦点になる」と指摘。この指標により追加利上げの可能性は低くなっていると語った。

前日発表された第1・四半期の賃金価格指数は前期比の伸びが0.8%と予想の0.9%に届かず、来月の利上げ観測がやや後退した。

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