[フランクフルト 15日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)は16日に開催する理事会でなお、0.5%の利上げを実施する方向だと、ある関係者がロイターに語った。米シリコンバレー銀行(SVB)の破綻を受けて市場は混乱しているが、インフレ率が今後数年間、非常に高い水準が続くと予想しているためという。

ECBは前回理事会で、3月の0.5%利上げ実施を強く示唆。ラガルド総裁らECB当局者も、こうした方針を繰り返し表明してきた。

投資家の間では、SVB破綻でECBの大幅利上げ継続を疑問視する見方も出始めているが、関係筋は、信頼性に傷が付きかねないため、ECBが0.5%利上げ方針を撤回する可能性は低いと指摘している。

ロイターの報道を受けて、独政府債先物は下落。ユーロは対ポンドで上昇した。

関係筋によると、理事会に向けた正式な提案書はまだ配布されていないが、当局者は新たな四半期見通しには目を通している。

新たな見通しでは、今後2年のインフレ予想は昨年12月から引き下げられたが、それでも、2024年のインフレ率は目標の2%を大幅に上回ると予想。25年も目標を小幅に上回ると見込んでいるという。

ECB報道官はコメントを控えた。

関係筋によると、食品とエネルギー価格を除いたコアインフレ率の予想は、上方修正される見通し。

短期金融市場は、ECBが16日理事会で預金金利を50ベーシスポイント(bp)引き上げ3.0%とする確率を85%と織り込んでいる。ドイツ銀行など一部の銀行は、より小幅な利上げ、もしくは利上げ見送りを予想している。

SVB破綻以降、投資家の利上げ予想は急速に後退。今では、預金金利は秋に3.65%でピークになると見込んでいる。先週の段階では、到達点を4%超とみていた。

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