<報道カメラマンのダニッシュ・シディキは、アフガン特殊部隊とタリバンの戦闘を取材中に銃撃戦に巻き込まれて死亡した>

アフガニスタンで反政府勢力タリバンが政権掌握を前に着々と各地を制圧していた7月、アフガニスタンから伝えられる報道に、悲痛なニュースが加わった。報道カメラマン、ダニッシュ・シディキの死だ。ロイターの記者シディキはパキスタンとの国境付近でアフガン特殊部隊に随行し、タリバンとの戦闘を取材中に、銃撃戦により殺害された。

アフガニスタンのアシュラフ・ガニ大統領(当時)は直後に、「衝撃的な知らせに深く悲しんでいる」とコメントを発表した。

インド出身のイスラム教徒であるシディキは、2010年からロイターのカメラマンとして活動。世界各地の紛争、暴動、混乱の瞬間を写真に切り取り、人々の苦しみに寄り添って伝えてきた。18年、ミャンマーの迫害を逃れる少数民族ロヒンギャを撮影した報道写真でピュリツァー賞の特集写真賞を受賞した。

「ニュースの裏の『人間の顔』を捉えることを最も楽しんでいる」と生前語っていたシディキの作品は、伝え手亡き後も真実を語り続ける。

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迫害を逃れ、ボートでミャンマーから隣国バングラデシュにたどり着いたロヒンギャ難民女性が疲労で岸に手をつく。この報道でシディキのチームはピュリツァー賞を受賞した(2017年9月11日)
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2019年6月から反政府デモが続いていた香港で、抗議デモの参加者約80万人が通りを埋め尽くす光景を捉えた(2019年12月8日)
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北朝鮮の首都・平壌で建国70周年の祝賀行事として金日成広場で行われた「たいまつの行進」を撮影。一糸乱れぬ隊列を写真に収めた(2018年9月10日)
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イラク北部のモスルで過激派組織「イスラム国」(IS)との戦闘中、前線の家から外をうかがうイラク対テロ部隊の戦闘員(2017年5月15日)