[シドニー 20日 ロイター] - オーストラリア住宅市場の低迷は来年さらに悪化する見込みだ。新型コロナウイルス大流行時の2020年と21年に過去最低水準の固定金利で借り入れられた住宅ローン(通常2年または3年)が満期を迎え、借り手は高金利での借り換えを強いられるためだ。
インフレ高進で実質所得がすでに減少している中、推計3700億豪ドル(2457億9000万米ドル)の住宅ローンにかかる返済額は最大で3分の2も拡大し、住宅価格と個人消費に打撃を与える可能性がある。
シドニーの住宅価格は今年に入ってから12%下落しており、不動産コンサルタント会社コアロジックによると、売却物件がさらに増えるためさらなる下落が予想される。
すでに実施された利上げにより、平均60万豪ドルの住宅ローンに対する毎月の返済額は約1000豪ドル増える。
コロナ流行時に積み上がった貯蓄バッファー、ローン申請に対する厳しいストレステストなどのおかげで、住宅ローンの延滞はまだ大幅に増加していない。
しかし、調査では消費者信頼感が通常リセッション(景気後退)時にのみ見られる低水準にあることから、借り手のストレスが示唆されている。