ほかの女性キャラクターと一線を画す人物もいる。参加番号240番のジヨンだ。ゲーム終了後、神に祈る参加者を罵る彼女は冷たい人間に見えるが、生き生きとした性格の持ち主であることが明らかになる。

ジヨンは第4ゲーム「ビー玉遊び」のパートナーにセビョクを選ぶ。この選択が悲劇的な展開を生み、最も心を打つ場面の1つを用意する。

周囲の男性参加者が生き残ろうと必死になるなか、制限時間ぎりぎりまでゲームはしないと決めたジヨンとセビョクは身の上を語り合う。

ジヨンは、自分を性的に虐待する牧師の父親を殺したために服役し、出所直後にこのサバイバルゲームに誘われた。暗い過去を語りながらも、彼女は映画の話をし、いつか一緒にモヒートを飲もうとセビョクに言い、それから悲しい事実を思い出す。生きて出られるのは2人のうちどちらか1人なのだ、と。

セビョクの家族の話を聞いたジヨンは勇気に満ちた決断を下す。この感動的なシーンは見るのがつらい。友情が生まれるはずのない状況で、女性たちが結ぶ絆――『イカゲーム』はその美しさも捉えている。

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