[東京 8日 ロイター] - JFEホールディングスは8日、2022年3月期(国際会計基準)の連結純利益予想を2500億円から2700億円(前期は218億円の赤字)に上方修正した。鉄鋼事業における鋼材販売価格の上昇が寄与した。IBESがまとめたアナリスト8人の通期純利益の予想平均は2562億円だった。

本業のもうけを示す事業利益も3600億円から3900億円(前期は129億円の赤字)に引き上げた。未定としていた期末配当は1株80円とし、年間配当は140円(前期は10円)とした。

寺畑雅史副社長は会見で「国内の需要環境は、半導体不足とサプライチェーン停滞の影響による自動車減産が長期化し、一時的な需給緩和となっている」としながらも、自動車減産が底を打ちつつあることや国内外の経済回復もあり「鋼材需要は回復傾向が継続する」との見方を示した。

一方、中国の内需は春先に向けて回復すると想定しているものの、中国の生産・輸出動向については「政府の動向を含めて注視している」という。通期の単独粗鋼生産見通しは、一時的な需給緩和を織り込んで、2650万トンから2600万トンに引き下げた。前期は2276万トンだった。ただ、4―6月期に1トン当たり8万7600円だった鋼材平均価格は、7―9月期に10万1000円、10―12月期に10万7600円と順調に上がり、1―3月期は11万5000円を見込んでいる。 21年4―12月期の純利益は2230億円(前年同期は696億円の赤字)だった。

日米両政府は7日、トランプ政権時代に導入された鉄鋼関税の一部免除で合意したと発表した。4月1日から、年間約125万トンまで免除される。寺畑副社長は、JFEの米国向け輸出はそれほど多くないため影響は小さいとした上で「他国と比べて劣後しない条件となり、一定の改善が見られた」と評価した。

(清水律子 編集:田中志保)

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