[シドニー 7日 ロイター] - 豪政府は7日、新型コロナウイルスワクチン接種完了者を対象に、今月21日から国境を再開すると発表した。コロナ対策として国境を封鎖してから約2年が経っており、解除によって観光業が復興し、再び海外から移民や投資を呼び込むことが期待されている。

同国は既に、ニュージーランドなど特定の国と隔離措置なしに相互の往来を認める「トラベルバブル」を実施し、最近では技能移民の入国を認めるなど、制限を一部緩和していた。

国境再開によって、ワクチン接種済みならどこの国からでも入国が可能になる。モリソン首相は「われわれはあなた方をオーストラリアに歓迎するのを楽しみにしている」と表明した。

豪州ツーリズム・エクスポート・カウンシルのピーター・シェリー事務局長は電話で「国境封鎖の2年間、観光業界は崩壊寸前だった」と強調。業界再建に力を合わせて取り組む必要があると述べた。

オーストラリア観光研究所によると、コロナの世界的大流行(パンデミック)開始以降、海外・国内旅行者向けの観光業界の損失は1017億豪ドル(720億米ドル)に上った。海外からの旅行者の国内支出総額は2018─19年度の446億豪ドルから20─21年には13億ドルに急減した。 

国境再開の発表を受け、シドニー株式市場では旅行関連銘柄が上昇。カンタス航空は5%、フライト・センター・トラベル・グループは8%、それぞれ急伸した。

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