20. 知識人より思想家を目指す
日本では物知りが偉いと思われ、知識人などと呼ばれてきた。西欧の知識をいち早く取り入れた人が優位なポジションにいたのは確かだろう。しかし誰もがスマホを持つ時代に、知識が多少人より多くても、検索されたら太刀打ちできない。年の功で得るべきなのは知識の多さでなく、考えの深さだろう。
昔との比較などを含めて、若い人には思い付かないことを考えることを目指すのは、脳の老化を防いでくれるだけでなく、頭のいい老人になる道筋だ。知識人より思想家を目指すのが、脳の最大の老化予防で、生涯現役の秘訣だ。
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※本記事は後編です。
前編:AIとの会話も有効? 高齢者医療専門家が提唱する、脳寿命を延ばし認知症を予防する習慣とは
中編:年を取ってからも「性的な刺激」を求め続ければ認知症を防げるかも...脳の老化を防ぐために必要なこと
和田秀樹(精神科医)HIDEKI WADA
東京大学医学部卒。東京大学医学部附属病院精神神経科助手、米カール・メニンガー精神医学校国際フェロー、高齢者専門の総合病院である浴風会病院の精神科を経て現在、和田秀樹こころと体のクリニック院長。著書に『80歳の壁』『不老脳』などがある。
Photograph by YUMIKO TAKAGIーNEWSWEEK JAPAN
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