<アメリカが仲介した和平計画によって歓喜に沸くガザ地区だが、不安が完全に解消されたわけではなさそうだ>

アメリカの仲介により、2年に及ぶガザ戦争の和平計画の「第1段階」が合意された。これには戦争の当事者であるイスラエルと、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスの双方にとって、大きなプラスとなる条件が含まれている。

【動画】エジプトの平和サミットでガザ停戦協定に署名するトランプ大統領と世界の首脳

イスラエルは、現在もハマスに捕らわれている人質(生存者は20人程度とみられる)全員を取り戻す。それと引き換えに、パレスチナ人の囚人約2000人を釈放する。また戦争を終結させ、ガザの大部分から撤退する。

双方に合意をのませたドナルド・トランプ米大統領は、大いに称賛されるべきだろう。合意の基本的な枠組みは、数カ月前から交渉のテーブルに上がっていた。今回、イスラエルもハマスもこれまでの重要な要求を引っ込めて、これらの条件に合意した。

かねてからイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、ハマスを一掃すると断言していたが、ハマスは今もガザで最強の勢力として存在する。一方、ハマスはイスラエルの完全な撤退と、攻撃を再開しない確約を求めていたが、どちらも不透明なままだ。

では、なぜイスラエルもハマスも、最大の目標を達成できない計画に合意したのか。また、なぜ今なのか。

ハマスが和平案に合意した理由とは
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