[ブリュッセル 5日 ロイター] - 欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会のカドリ・シムソン委員(エネルギー担当)は5日、ロシアが主要天然ガス供給国としての立場を利用して欧州の天然ガス価格を引き上げていると一部加盟国が主張していることを受け、調査を行っていると明らかにした。

欧州の天然ガス価格は、需給逼迫などの要因で過去最高値を記録した。ロシア国営の天然ガス会社・ガスプロムは、長期契約に基づく供給義務は果たしているものの、それ以上の供給は行っていない。そのため、EU議会の一部議員からは、ロシアが価格を引き上げているとの批判が出ている。

シムソン氏はロイターの取材に対して、欧州委員会で競争政策を担当するベステアー委員と共にこの問題について調べていると述べた。

シムソン氏は書面での回答で「われわれの暫定的な評価では、ロシアは長期契約を履行している」と回答した。

ガスプロムとロシア政府は、既存契約に基づき天然ガスを供給していると繰り返し主張している。ロシアは欧州最大の天然ガス供給国で、昨年のEU27カ国の天然ガス輸入の43%を占める。

シムソン氏は、将来の化石燃料価格の高騰による影響を回避するには、グリーンエネルギーへの移行を加速させることが最も効果的だと述べた。

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。