<近年、EU各国はロシアから飛来するドローンに悩まされているが>
ロシアのドローン(無人機)が欧州領空への侵犯を繰り返しているとの疑惑を受け、EU諸国の首脳陣は10月1日、デンマークの首都コペンハーゲンに集結し対策を議論した。そこで提案されたのは、「ドローンの壁」の設置だ。
ドローンの壁構想は、フォンデアライエン欧州委員長が9月10日の施政方針演説で初めて提唱した。この日には約20機のロシアのドローンがポーランド領空を侵犯し、過去数カ月の間にはロシアのドローン2機がリトアニアに墜落、ロシアのヘリと戦闘機3機がエストニア領空を侵犯し、デンマークでは出所不明のドローンが目撃されていた。
対応策としてのドローンの壁とは物理的な壁ではなく、EU加盟国がドローンを検知、追跡、傍受するためのセンサーと兵器のネットワークを指す。EUのこうした動きは、トランプ米大統領がEUに自己防衛を求める主張に応えるものでもある。ドローンの壁の運用は1年以内に開始されるとみられている。