<バルト海で活動する船団が、ドローン飛行や水先人拒否といった「軍事境界線すれすれ」の行動を見せ始めている。西側への新たな挑発として、ロシアのグレーゾーン戦略はさらに深化している>

フランス当局は先頃、同西部沖で船籍不明の石油タンカー「プシュパ号」を拿捕した。このタンカーは、ロシアが西欧諸国などによる制裁を回避して原油などを輸出するために運航させている「影の船団」の1隻とみられている。

しかも、プシュパ号の活動内容は、制裁逃れだけにとどまらない可能性がある。最近、ロシアの「影の船団」──船籍はほかの国に置いているが、ロシア政府の指示の下で運航している──は、バルト海でこれまで以上に攻撃的な振る舞いを見せ始めているのだ。

ここにきてロシアは西側諸国を標的に、新しい「グレーゾーン」の攻撃的行動に乗り出している。その典型が9月22~23日にデンマークの首都コペンハーゲンとノルウェーの首都オスロの空港で起きた出来事だ。両空港は、近くに不審なドローン(無人機)が飛来したために数時間にわたり閉鎖された。

問題は、このドローンがどこからやって来たのかという点だ。デンマーク当局は直ちに、当時近くを航行していた3隻の船舶がドローンの発着基地になった可能性があると指摘した。その3隻とは、ロシア船籍の貨物船、乗員の一部がロシア人の貨物船、そしてプシュパ号である。

プシュパ号はたびたび、バルト海沿岸のロシアの港と、ロシア産原油を購入する国の間を行き来していた。フランス当局に拿捕されたときは、ロシアからインドの港を目指して運航していた。

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