[ニューデリー 30日 ロイター] - インドで新型コロナウイルスワクチンの生産が拡大しており、少なくとも1回の接種を受けた人も成人人口の半数以上に達した。これを受けて、インドがワクチンの輸出を数カ月以内に再開し、来年初めにかけて輸出が増えるのではないかとの期待が浮上している。
インドは100カ国近くに6600万回分のワクチンを寄付・販売していたが、国内感染が急増したことを受けて4月中旬にワクチン輸出を禁止し、国内接種に注力した。これを受け、多くのアフリカ諸国・南アジア諸国でワクチン接種計画に混乱が生じた。
今月27日のインドのワクチン接種回数は1000万回を突破。国内のワクチン生産も4月以降、2倍以上に増え、今後数週間、拡大が続く見通しだ。
新たな生産ラインが複数導入されており、インドの医薬品メーカー、カディラ・ヘルスケアが開発したワクチンも、このほど承認された。インドではロシアの新型コロナワクチン「スプートニクV」の商業生産も始まりつつある。
関係筋によると、世界最大のワクチンメーカーであるインドのセラム・インスティチュート・オブ・インディア(SII)は、英アストラゼネカが開発したワクチンを現在、月約1億5000万回分生産。これは4月時点の約6500万回分の2倍以上に相当する。
関係筋は「輸出の日程は決まっていないが、同社は数カ月以内の再開に期待を寄せている」と述べた。
SIIは先に、年内の輸出再開の可能性を示唆していた。同社のコメントは取れていない。
ワクチンの公平な分配を目指す国際的枠組み「COVAX」は、インドの早期輸出再開に期待。COVAXを推進するGAVIはロイターに「国内のワクチン接種が成功を収め、生産が増える中、インドができる限り早期にCOVAXにワクチンを供給することを期待している」と述べた。
ワクチン輸出を調整するインドの保健省と外務省のコメントは取れていない。