<世界がイラン空爆に目を奪われている間に、質より量、しかも徒歩で小さい侵略を執拗に積み重ねるプーチンの狙いとは>

イランとイスラエルによる「12日間戦争」の行方が米政府を含め国際的な注目を集めるなか、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、これをウクライナを叩く好機ととらえ、新たな攻勢を仕掛けている。

中東での紛争と同様、第二次大戦以降ヨーロッパで最も多くの犠牲者を出しているウクライナ戦争の戦況は、独自に検証するのが極めて難しい。しかし最前線からの報道によれば、ロシア軍がウクライナ中部の新たな地域へ進出し、さらに北東部の州都スームィ周辺でも大規模な部隊増強が進んでいるという。

<マップ>少しずつ新たな領土を奪いに来ているロシア軍
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AFP(フランス通信)が米戦争研究所のデータを基に行った分析によると、ロシア軍が6月に掌握した土地の数は、昨年11月以降のどの月よりも多かった。一方、ウクライナ軍は6月29日、ロシアが2022年2月に戦争を開始して以来、最大規模の空爆に直面した。

モスクワの戦果は依然として限定的で歩みは遅いが、攻撃は執拗だ。

プーチンが「夏の大攻勢」を強める決断を下したのは、ホワイトハウスの外交政策の焦点が中東に向いているタイミングであり、ドナルド・トランプ大統領はイラン・イスラエル紛争の停戦を仲介する動きを強めていた。

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