<人命を奪ったワニを追うべく、マレーシア当局が現場一帯に警告を出し、駆除に向けた監視体制を敷いた。住民にとっては、日常に潜む危険が改めて突きつけられている>

6月27日夜、マレーシア・クチン近郊の川で釣りをしていた32歳の男性ジェイコブ・トゥアンさんがワニに襲われ死亡した事故を受け、地元当局が7月1日から13日までの間、危険生物の捕獲・駆除作戦を展開している。現地メディアBorneo Postなどが報じた。

【動画】「人食いワニ」に奪われた直後の現場映像...捜索隊が川で目にした「痕跡」とは

この作戦は、サラワク森林公社(SFC)と野生動物特別部隊(SWAT)、ならびに警察や消防などの関連機関によって共同で実施されており、被害が発生した川周辺が重点監視区域とされている。

SFCによると、今回の事故現場は「人間の生活圏とワニの生息地が危険なほど近接している」とされ、すでに川岸には警告看板が設置された。住民には、期間中すべての川沿いでの活動を中止するよう呼びかけている。

また、SFCは「川への生ゴミや動物の死骸などの廃棄が、ワニを人里に引き寄せている可能性がある」と指摘。住民に対し、川の衛生状態を保つことが安全確保に直結すると強調している。

ジェイコブさんの遺体は、事件翌日の6月28日、襲撃現場から約300メートル離れた川岸で発見された。警察は遺体の一部にかまれた痕があったと報告しており、事件は「突然死」として処理されている。

SFCは、今後も周辺住民と協力しながら、危険動物への対処と自然環境の保全に取り組むとしている。

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