一方、スキンケア業界では、肌にハリを与えるコラーゲンやエラスチンの生成促進からボトックスのようなしわ取りまで、ペプチドの効果はメーカーのお墨付きだ(当然、ペプチドはアンチエイジングで大きな役割を果たしている)。

配合量が足りないものも

最近の研究結果を見れば「ペプチドにそうした効果があるのは確か」だが、ペプチド配合の製品を長く使えば効果が実感できるかどうかは「誰も分からないと思う」とジョージは言う。肌の健康には他の成分はもちろん、遺伝や環境などあまりに多くの要因が関係しているのだ。

 

(アンチエイジングなどの美容に関わる皮膚科学を実践している)美容皮膚科医ハドリー・キングも同じ意見だ。

理屈の上ではクリームに含まれるペプチドに効果はあるが「それを裏付ける臨床データはそれほど多くない」。化粧品の場合は医薬品と違って、メーカーは製品の効果を証明する臨床データを公開する義務はない。

ペプチドの効能は遺伝子や環境など複雑な要因以外にもいくつかの要素に左右される。まず大きさ。ペプチドは大きいほど肌に浸透しにくくなる。次に濃度で、含有量が足りないと効果がない。

こういった詳細は成分表示を見ただけでは分からないとジョージは言う。多くのペプチド製剤は独自の特許を取得している。ペプチドが効果を発揮するには最低どれくらい含まれていればいいかは、ペプチドの種類(さまざまな種類がある)によって異なり、あまりにも多くの異なる要因に左右される。

だが「ペプチド配合」をうたうだけで客を引き付けられると知っていて、実際にはごくわずかしか配合しないメーカーもあるとキングは言う。

科学的・客観的な検証を