エストニアのハンノ・ペフクル国防相は昨年11月、本誌に対し、「ウクライナ東部の戦いがなくなれば、そこで戦ってきた数十万の兵力がバルト3国周辺に再配置される可能性がある」と語っていた。

アメリカ欧州軍司令官のクリストファー・カヴォリ大将は先月、米議会で証言し、「ロシアは過去1年で戦車約3000両、装甲車約9000両を喪失した」と語ったが、同時にこれらは「すべて、置き換え可能だ」と警告している。

2022年末、ロシアのショイグ国防相(当時)は軍の組織再編と兵力増強を発表した。西部軍管区をモスクワ管区とレニングラード管区に分割し、現役兵力を150万人に増員する計画だ。

ウクライナ戦争後、ロシア軍の立て直しにどれほど時間がかかるかについては見解が分かれているが、IISSは2024年2月のエストニア外務情報局の報告を引用し、「ロシア軍が再編に成功すれば、NATOは10年以内にソ連型の大軍に直面する可能性がある」と警鐘を鳴らしている。

この軍は電子戦や長距離攻撃を除いてNATOより技術的に劣るとしながらも、「軍事的潜在力はきわめて大きい」と述べている。

イギリスのトニー・ラダキン国防参謀総長も2023年、ロシア軍のウクライナ戦争前のレベルへの復帰には5年、戦争で露呈した弱点の修正にはさらに5年かかると見積もった。

NATOの内紛を見逃すはずがない
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