インド軍はパキスタン軍が8日夜から9日早朝にかけて、インド西部国境全域でドローン(無人機)や他の兵器を用いた「複数の攻撃」を仕掛けてきたと発表した。

インド軍はカシミール地方における両国の境界線でパキスタン軍が「多数の停戦違反」を犯したとも主張した。「ドローンによる攻撃は効果的に撃退され、停戦違反に対しては適切な対応が取られた」と述べ、全ての「悪意ある計画」には「武力をもって」対抗すると表明した。

これに対しパキスタンのタラール情報相は、インド軍の声明は「根拠がなく誤解を招くものだ」と非難した。パキスタン軍はカシミールのインド実効支配地域や、インド領内への攻撃は行っていないと反論した。

インド国境警備隊は8日夜にカシミール地方サンバ地区で「大規模な越境の試み」を「阻止した」と発表した。また、インド治安当局者によると、9日にはウリ地区で激しい砲撃が続いた。

この治安当局者は「ウリへの砲撃により複数の家屋が炎上し被害を受けた。夜間の砲撃で女性1人が死亡し、3人が負傷した」と述べた。

パキスタンとの国境に近い北部パンジャブ州アムリトサルでは9日、2時間以上にわたりサイレンが鳴り響き、住民に屋内退避が勧告された。空港が閉鎖されたため、観光客は陸路で市外へ避難した。

他の国境地域でも予防的措置が講じられた。インド当局によると、グジャラート州ブジでは、パキスタン国境近くの住民を避難させるためバスが派遣された。

ラジャスタン州ビカネールでは学校が閉鎖され、国境付近の住民はより遠方へ移動し、親戚宅に移るか政府手配の宿泊施設を利用するよう勧告が出された。


[ロイター]
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