<望んできた対米関係改善と平和統一を放棄した北朝鮮。経済成長の見通しは意外にも明るい?>

北朝鮮といえば「貧しい」「核・ミサイル」「冷酷な独裁者」が固定的なイメージだろう。ただ、現在の北朝鮮はずいぶんと変化している。

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それは北朝鮮が独自の道を歩み始めているためだ。「対米関係の改善」と「朝鮮半島の平和・統一」という建国以来の国家戦略はほぼ放棄した。韓国については、同族ではなく「敵国」とまで言い切った。

同時に核・ミサイル開発を加速。2025年が最終年度の「国防5カ年計画」が予定どおりなら年内にも何らかの軍事的成果を誇示するだろう。

経済は改善している。韓国側の統計によれば、23年の北朝鮮の経済成長率は3.1%。国内には鉄鉱石や石炭、レアアースなどの資源があり、背後には中国やロシアという市場と支援国が控える。資源を効率的に回せば、一定の経済成長は実現できる。

19年以降の北朝鮮は「貧しく孤立した核開発国から、貧しさと孤立から脱皮しようとする核保有国」に向かっている。

これはこの年の2回目の米朝首脳会談が物別れで終わったことがきっかけだ。核開発計画の停止と引き換えに経済制裁の解除・緩和を狙ったが、当時の米トランプ政権が拒否。これが金正恩(キム・ジョンウン)総書記を失望させた。

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