トランプに頼れないゼレンスキーが頼る相手
トランプは自分の思いどおりにならない人間に怒りを爆発させる性格だ。19年には政敵ジョー・バイデンに関する情報をゼレンスキーに求め、断られた。彼の率直でこびない性格も、いら立ちの種だ。
果たして2月28日、トランプは大統領執務室で「取引に応じなければ手を引く」とゼレンスキーを恫喝。1カ月後、ゼレンスキーは黒海での停戦合意に応じた。
西欧がアメリカに代わり支援してくれることを、ウクライナは祈るしかない。ロシアびいきの和平交渉とトランプとの不和を思えば、ゼレンスキーの地位も安泰ではない。だがどんな結果が待つにせよ、彼がいなければ、今頃ウクライナはロシア帝国に吸収されていただろう。