ルビオは4月18日、ロシアとウクライナのどちらかが和平交渉への参加を拒否するなら、アメリカは「次に進む」と発言したが、その背景にはこうした意味合いがある。ただ、トランプが今後、完全に傍観者的な立場を取るのかどうかは、まだ分からない。

あるいはトランプは、ロシアと地政学的な同盟を組む試みをよりあからさまにして、ウクライナに対する軍事支援や情報支援を打ち切るのか。そうなれば、ウクライナは破壊され、ウクライナを強力に支援するEUとアメリカの関係を崩壊させる恐れがある。

ただ、トランプのロシアびいきは長年明白だったし、ウクライナへの敵対意識は年々悪化してきた。4月24〜25日の出来事は、この大きな構図を不可逆的に固定化し、ウクライナとの同盟再建はもとより、アメリカが公平な仲介者という伝統的な役割に回帰することを不可能にした。

©2025 The Slate Group

【関連記事】
ニューズウィーク日本版 ベトナム化するイラン戦争
2026年9月1日号(8月25日発売)は「ベトナム化するイラン戦争」特集。

曖昧すぎる目標、敵国の軽視、自国軍事力への過信……長期化・泥沼化したベトナム戦争との共通点

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます