ルビオは4月18日、ロシアとウクライナのどちらかが和平交渉への参加を拒否するなら、アメリカは「次に進む」と発言したが、その背景にはこうした意味合いがある。ただ、トランプが今後、完全に傍観者的な立場を取るのかどうかは、まだ分からない。

あるいはトランプは、ロシアと地政学的な同盟を組む試みをよりあからさまにして、ウクライナに対する軍事支援や情報支援を打ち切るのか。そうなれば、ウクライナは破壊され、ウクライナを強力に支援するEUとアメリカの関係を崩壊させる恐れがある。

ただ、トランプのロシアびいきは長年明白だったし、ウクライナへの敵対意識は年々悪化してきた。4月24〜25日の出来事は、この大きな構図を不可逆的に固定化し、ウクライナとの同盟再建はもとより、アメリカが公平な仲介者という伝統的な役割に回帰することを不可能にした。

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