こう言うと、「なんだか意地悪では?」と思うかもしれません。でもその人が苦手なことや弱点がどこかをいち早く探しあてて、そこをカバーしてあげると、ツボを心得た的確なサポートができます。

逆の立場だったらと考えてみてください。自分が困っているとき、すぐに手を差し伸べてくれた人とは距離が縮まるし、信頼関係を築くことができるでしょう。

もちろん、「〇〇さんって、こんなこともできないんですね! 貸して、私がやります」というような言い方をしないことは大前提。

私は「新しい部署で、周囲の人たちの役に立つにはどうしたらいいか、まだわからなくて」と相談されることがあるのですが、そんなときはこんなふうにアドバイスします。

「言葉は悪いかもしれないけど、隣にいる上司や目の前にいる先輩の、なんだか苦手そうなものとか、弱点を一つでも多く探してみて」

その人を興味を持って観察していれば、「あっ、ここは私のほうが少しはうまくできるな」ということが2つや3つは必ず見つかるもの。

パソコンの設定が苦手、スマホの使い方がわかっていない、字が汚い、忘れ物が多い、方向音痴など。そこをさりげなくフォローすると、「わあ、助かる!」「この人は気が利く」と思ってもらえます。

「何か私でお役に立てることはないかな」という観点で、周囲の人たちをじっくりと観察してみてください。

渡邉華織(わたなべかおり)

セクレタリーズアドバイザー、お福分けコンシェルジュ。

秘書歴30年以上。上場企業からスタートアップまで多岐にわたる企業の経営者のサポートを継続しながら、秘書コミュニティ「セクレタリーズ」を運営。テレビ朝日『七人の秘書』、スピンオフドラマ『ザ・接待~秘書のおもてなし~』の秘書監修なども行う。

newsweekjp20250425095525-2124def3f91e33abf43d07e0e05385f001f98a98.jpg

好かれる人のさり気ない気配り100式
 渡邉華織[著]
 かんき出版[刊]

(※画像をクリックするとアマゾンに飛びます)

【関連記事】
ニューズウィーク日本版 台湾有事の新シナリオ
2026年4月21号(4月14日発売)は「台湾有事の新シナリオ」特集。

米・イラン戦争で変わる地域紛争の「大前提」/石油危機を恐れるべき理由

※バックナンバーが読み放題となる 定期購読はこちら
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます