シリアの世界銀行からの負債を、サウジアラビアが肩代わりして返済する計画であることが分かった。事情に詳しい3人の情報筋が明らかにした。これはシリアのアサド前政権が崩壊後、サウジがシリアに資金を提供する最初の事例となる。

サウジ財務省の報道官はロイターに対して「憶測にはコメントしないが、正式な動きがあった場合には発表する」との声明を出した。世界銀行の報道官、シリア暫定政府の当局者はコメント要請に直ちには応じなかった。

シリアは世銀から融資を受けた約1500万ドルを滞納しているが、2人の情報筋によるとシリアは外貨不足に陥っており、外国にある凍結された資産を使って返済する計画もあったものの実現しなかった。

2人の情報筋によると、世銀は長年の内戦で破壊されたシリアの送電網の整備の支援や、公共部門の職員に対する給与の支払いに必要となる助成金の支給の可能性について話し合った。世銀が助成金を支給するためには、滞納している融資の返済を受けることが前提となる。

シリア国営通信(SANA)によると、世銀の代表団が14日にシリア暫定政府のアバジード財務相と会談した。暫定政府が世銀と公式に会談したのは初めてで、金融と経済の関係強化に向けて話し合った。アバジード氏は、シリアに対する国際的な制裁とアサド前政権時代の政策がシリアの金融と銀行部門に悪影響を及ぼしてきたと強調した。

ロイターは12日、世銀と国際通貨基金(IMF)が米首都ワシントンで今月開催する年次総会に、シリアが代表団として高官らを派遣すると報じた。

[ロイター]
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