宮﨑作品の核にあるのは、ファシズムと戦争、歯止めなき欲望に反対するという信念だ。そのメッセージは、映画を見た子供たちにはすぐに伝わるが、宮﨑の画風だけを猿マネし、作品のメッセージを学ぼうとしない多くの大人たちには伝わっていないようだ。

ジブリ風画像に飛び付いている人たちは、宮﨑の映画に出てくる戦争屋や企業家、無責任な大人そのものだ。そのような行動の背後に、複雑な事情があるわけでもない。

単に、ほかの人のオリジナリティーと労力の成果を盗み取り、作品の価値を毀損し、悪趣味とファシズムに力を与えているだけだ。ソーシャルメディアでの数千件の「いいね!」を獲得し、あわよくばマスクから絵文字でリプライをもらえると期待して、そのような行動を取っている。

「君たちはどう生きるか」と、かつて作品で問いかけた宮﨑。彼は、そんな人間を軽蔑するだろう。

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